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2012年10月25日木曜日

Metasequoia Ver3.1.0 公開

法人設立後の初のリリースとなるVer3.1.0を公開しました。

Ver3.0に対する主な新機能としては
  • 三角形を保持した改良版Catmull-Clark曲面のサポート
  • Catmull-Clark曲面への折れ目の指定
  • 曲面のワイヤー表示
  • 法線マップ、バンプマップの表示
  • TIFF画像の読み込み
  • SDKからの頂点ユーザーデータへのアクセス
  • AnguwrapプラグインによるUV自動展開

  • となりますが、他にも多数の改良・追加機能が含まれていますので、早速ダウンロードして新しい機能をご確認ください。

    また、このバージョンは明日発売のWindows 8にも対応しています。最新OSでの新機能に対応しているわけではありませんが、PC新調やOSバージョンアップ後も変わらずご利用いただけます。

    SDKも併せて公開しています。新しいAPIに対応したプラグインの登場を期待したいところです。

    LE版についても今後Ver3.1をベースにしたものを近日中に公開予定です。今しばらくお待ちください。

    2012年10月16日火曜日

    新しい書籍「Metasequoia CGテクニックガイド」が出ます

    工学社様から見本をいただきました。「Metasequoia CGテクニックガイド」というタイトルの本が出版されるということです。これで、えっと、、、何冊目の解説本かわからないくらいの数になりましたが、ここ2年くらいは出ていなかったので久しぶりということになるでしょうか。


    出版社のWebに情報が見当たらないので細かいことはわかりませんが、まもなく発売だと思います。詳細がわかれば追って記載します。

    追記:
    Amazonのこちらのページからご購入いただけます。

    10/18さらに追記:
    工学社から公式情報出ています。10/20発売とのことです。

    2012年10月12日金曜日

    Metasequoia Ver3.1 Beta7 公開

    Ver3.1のベータ版を更新しました。今回は差分ではなくフルセットになります。Ver3.0の上書きは必要ありません。

    Vista以降でファイルの関連付けができるようになった他、いくつか不具合修正などが行われています。

    特に大きな問題が発覚しない限りは今回でベータ版としての公開は最後で、次はVer3.1の正式公開となります。

    2012年10月3日水曜日

    BBSが新しくなりました

    少し前から進めていたBBSの再構築が完了しました。

    新しいBBSでは記事ごとにタグ付けができるようになり、またタグやキーワードで検索ができるようになりました。見た目や操作性はほとんど変わっていませんが、閲覧や投稿の際の速度も速くなり、全体的な使い勝手としては良くなっていると思います。

    以前は不具合報告/要望とSDKの2つの掲示板に分かれていましたが、新しい掲示板では一つに統合されました。書き込みの内容に応じて適したタグを付けて書き込んでください。また、不具合報告や要望だけでなく、質問や雑談などにもご利用いただけますので、どなたでも気軽に書き込んで活用してください!

    以前のBBSのデータはほぼそのまま引き継いでいます。不具合・要望掲示板にあったものは[From old BBS]、SDK掲示板にあったものは[SDK]のタグがついています。

    2012年9月27日木曜日

    プラグインのインストールについて

    最近問い合わせが来るものの大半が以下の内容なので、それについて回答を載せておきます。

    プラグインをやみくもに入れると起動時に以下のエラー表示がされることがあります。

    ID confliction : ProductID:********  PluginID:********
        used: C:\Users\****\AppData\Roaming\Metasequoia\Plugins\******\******.dll
        ignored: C:\Program Files\Metaseq30\Plugins\******\******.dll

    ******.dll : Failed to load.
      Not loaded normally. Maybe a required runtime is not installed, or the file is broken.


    上側については表示されている2つのフォルダに同じプラグインが重複して存在しています。ignoredのほうのファイルを消してください。

    下側は英文で表示されている通りですが、必要なランタイムがインストールされていません。ダウンロードサイトか当該プラグインに添付のドキュメントに記載されているインストール方法に従って、必要なランタイムを入手してインストールしてください。

    ランタイムが既にインストールされているのにメッセージが表示される場合、ファイルが壊れている可能性があります。プラグインを再度入手してインストールし直したり、ハードディスク・SSDの物理的故障がないかディスクチェックで調べるなどしてください。

    いずれにせよ、プラグインは一つずつインストール方法を確認しながら入れるようお願いします。

    2012年9月19日水曜日

    Metasequoia Ver3.0.5 公開

    シェアウェア版Metasequoiaの最新版を公開しました。このバージョンでは光源を逆光に設定して保存したmqoファイルを読み込むとエラーが発生することがある不具合、およびプラグイン実行時に関する不具合を2件、計3件の修正を行っています。

    発生頻度が高いものではありませんが、不意なデータ破損につながりかねないので、できるだけ早急にアップデートしてお使いいただくようお願いします。

    2012年9月16日日曜日

    Ver3.1以降の開発計画


    LE版はようやくR3.0をリリースしたばかりですが、シェアウェア版はVer3.1の開発も最終段階に入って正式リリースが近づいてきました。4か月前の計画ほぼその通りに来ていて、それを書いた時点ではまだ目途が立っていなかった機能もいくつか実装できたので、自分としては悪くない内容だと思います。

    今後についても特に変化はありません。Ver3.1リリース後はVer4.0の開発に入ります。Ver3.1の開発と並行して研究開発を進めていた機能なんかもありますが、それ以外は具体的な部分がまだ何もまとまっていないので、割と大きめの変更を伴う要望があればBBSにお願いします。もちろん些細な小変更の要望もOKです。

    Qtも以前の記事を書いてから全然検証が進んでいなくて、まだ本採用できるかどうかわかってないので、やることが山ほどあるなと思ってしまいます。

    MetasequoiaLE R3.0 公開

    フリーソフト版LEもVer3.0をベースとしたものにバージョンアップしました。シェアウェア版と同様の表示の高速化・高品質化が行われ、複数光源も利用いただけます。その他、さまざまな改良・修正が行われていますので、R2.4など旧バージョンをお使いの方はアップデートしてご利用ください。

    2012年9月13日木曜日

    Metasequoia Ver3.1 Beta6

    Beta6を公開しました。今回の更新では材質の複数選択ができるようになりましたが、それ以外は不具合修正などで大きな変更はありません。

    本当はもう出来ているものの諸事情でまだ組み込んでいない機能が残っていますが、機能面ではこれでほぼ完成です。ベータまたはリリース候補版としてあと1回くらい更新してから、Ver3.1.0として正式公開となる見通しです。

    ※追記
    BBSにも報告がありましたが、バージョン表記はBeta5のままになっています。開発ソフトがたまにバージョン等のリソースを更新してくれないバグっぽい?

    2012年9月7日金曜日

    Metasequoia Ver3.1 Beta5 公開

    β版を更新しました。先月は更新しなかったので、約2ヶ月ぶりです。

    今回は特筆すべき改良点というほどのものはありませんが、Beta5以前のβで完成度の低かった機能を強化したり、生じていた不具合を修正したのが中心となっています。

    まだファイルの関連付けができないなど未完成機能が残っていますが、あと1回か2回くらいβ版を出してからVer3.1は正式リリースとなる見通しです。

    2012年8月2日木曜日

    Metasequoia Ver3.0.4 公開

    2件の不具合修正を行ったVer3.0.4を公開しました。先日Ver3.0.3を公開したばかりですが、より信頼性の高い最新版に更新してお使いいただくようお願い申し上げます。

    2012年7月31日火曜日

    Metasequoia Ver3.0.3 公開

    数件の改良・不具合修正を施したVer3.0.3を公開しました。

    1つ新機能として、Ver3.1βには既に含まれていたSTL出力プラグインを同梱しました。ファイルフォーマットとしては非常にシンプルで持てる情報も少ないSTL形式ですが、最近3Dプリンター関連で需要が増加しているので、Ver3.1より前倒しする形でサポートすることになりました。

    また一部のプラグインで必要なランタイムがインストールされていない状態でプラグインのみをインストールしていると、起動時にエラーとなって起動できなくなるものや、その他のもいくつか致命的なエラーにつながる不具合を修正しています。

    Ver3.0系をお使いの方は出来るだけ早くアップデートしてお使いください。

    追記:
    従来変更点は同梱のupdate.txtのみに記載していましたが、今回から変更内容をWeb上でも確認できるようにしました。ダウンロード欄の横にリンクを貼っていますが、URLはこちらになります。
    http://metaseq.net/metaseq/release_note.html

    2012年7月19日木曜日

    Unsubdivideプラグイン公開

    Catmull-Clark曲面をフリーズした後に元のメッシュに戻す逆変換プラグイン「Unsubdivide」を公開しました。
    http://metaseq.net/software/unsubdivide.html

    このプラグインはオリジナルのCatmull-Clark曲面に対しては完全に元通りに戻すことができます。しかし、Ver3.1 Betaで搭載された折れ目や三角形保持などについては、面の構成(面数)は元に戻りますが、頂点の位置は元通りにはならずに位置がずれてしまいます。また、他にもいくつかの条件を満たす必要があり、単なるキューブをそのまま曲面化したものについても元通りにならないなどの制約がある点に気をつけてください。

    2012年7月15日日曜日

    Metasequoia Ver3.1 Beta4

    Ver3.1系のベータ版を更新しました。今回の大きな変更点として、まず平行投影(Ortho表示)時の挙動が変更されています。

    ドリーがホイールなどでの標準動作に変更されたときの副作用として、Ortho表示時に拡大率を変更するとカメラの位置も変更され、結果としてPers表示に戻したときに手前にあるオブジェクトが表示されなくなることがありましたが、今回のバージョンではOrtho表示時に拡大率を変更してもカメラの位置は変更せず、Persに戻したときに画角を戻すように仕様を変更しました。

    今回の仕様が果たして最善かどうかはちょっと判断つきにくい気がしましたが、特にクレームなどがなければVer3.0系列にも同様の修正を行う予定です。

    また、今回からUV展開用に新プラグインAnguwrapを同梱しています。UV展開をしたいオブジェクトの辺を選択して選択部処理内のメニューを呼び出すと、選択した辺が切れ目となるようにUVが展開されます。


    従来の自動展開では細切れになりすぎて実用にならないなどの問題がありましたが、今回のプラグインでは切れ目の位置を任意に指定することができ、歪みの少ない展開結果を得ることができます。

    切れ目を指定しないと展開できないか、または歪みの大きい結果になってしまいますが、今回の更新で選択コマンドも見直されており、[連続辺]や[ルート]選択がしやすくなっているので、切れ目を指定するのもそれほど手間ではないと思います。

    他にも細かい変更点が色々とありますので、ベータ版をご使用の際は使用の前に必ずupdate.txtで更新内容を確認してください。また、環境設定のファイルの関連付け周りのUIが若干変更されていますが、この機能は現在はまだ動作しませんのでご注意ください。今後のベータ版で対応予定となっています。

    2012年7月11日水曜日

    Indexerプラグイン公開

    約1ヶ月ぶりのブログ更新ですが、新しいプラグインを公開しました。頂点・面の番号を表示するStationプラグインです。


    一般ユーザーの方にはまず必要がないと思いますが、面を切り貼りするようなプラグインやスクリプトを作る際に頂点・面の位置が知りたくなることがしばしばあるので、そんなときには非常に便利だと思います。

    一つ注意点として、ビデオカードの種類によっては文字があまり綺麗に表示されません。Direct3D表示でいまいちな場合にOpenGLやソフトウェア表示に切り替えると改善することがありますので、字が汚くて見づらい場合にはお試しあれ。字が小さくて見づらいという人は、ソースコードも含んでいますので自分で改造して使ってください。

    Ver3.1も前回の更新からかなり開発が進んでいるので、近日中にまた公開します。

    2012年6月15日金曜日

    Metasequoia Ver3.1 Beta3

    Beta2から何日も経っていませんが、さらにベータ版を更新しました。

    今回の改良点はまず曲面タイプ1/2でもスムージング表示・ワイヤー表示ができるようになりました。また、材質のプロパティに両面表示が追加され、表裏で2枚ポリゴンを作成しなくても両面オブジェクトを用意できるようになりました。どちらも10年以上前から要望が上がっていましたが、ようやく対応することができました。

    機能面ではこれくらいですが、あとSDKも併せて更新です。仕様変更になっている点など詳細はBBSのほうに書きます。

    今回はSDK絡みがあったのでスパンが短くなりましたが、次はちょっと間を空けます。正式公開まで大きな変更はもうしないかもしれません。

    2012年6月9日土曜日

    Ver3.1 Beta2用SDK

    Ver3.1 Beta2の公開に合わせてSDKも更新しました。Beta1とはバイナリレベルで互換性がないので、新しいSDKでビルドしなおしてください。

    今回のSDKでは頂点だけでなく、オブジェクト・面・材質にもユーザーデータを割り当てることができます。使用方法は頂点とまったく同じなので、説明するまでもないでしょう。ただ、頂点を含めて今の仕様でいいかというと微妙なので、今後のβで仕様の見直しは行うと思います。

    あとついでにCatmull-Clark用のエッジの先鋭化情報の入出力のAPIも追加しています。

    Metasequoia Ver3.1 Beta2 公開

    Ver3.1 Beta2を公開しました。

    まず前回のβから仕様変更になっている点について。グレースケール画像を凸凹マップに読み込んだときに法線マップには変換せず、ペイントパネル上でそのまま表示・修正できるようになりました。当然ペイントコマンドを使って3D上で直接ペイントすることもできます。法線マップに変換したい場合はペイントパネルのメニューからです。

    それから新機能の紹介です。Catmull-Clark曲面のエッジに対して先鋭にするかどうかを指定できるようになりました。辺を選択してから[曲面にエッジをつける・消す(Catmull-Clark)]メニューを呼び出すか、[ウェイト]コマンドで辺をクリックすると、下図の右側の面のようにくっきりとした折れ目をつけることができます。

    曲面化すると滑らかになりすぎて困ることがありましたが、この機能によってメカや工業製品のようなものにもCatmull-Clark曲面を利用できるようになり、モデリングの自由度がかなり上がるものと思います。

    また、隣に共有する面がなくて辺が開いている場合も同様の処理が行われるよう変更されています。この場合は、逆に以前のバージョンと同じにすることはできませんのでご注意を。

    さらにCatmull-Clark曲面にはもう一つ改良が加えられています。オブジェクトの設定に[三角形を保持]が追加されました。従来のものと切り替えて新しい分割アルゴリズムを使用することができます。

    左側が従来通りのもの、そして右側が新たに可能になった四角形と三角形が混在したCatmull-Clark曲面です。オリジナルのメッシュで三角形になっているところがさらに細かい三角形に分割されていることがわかるでしょうか。

    三角形のままで分割して何の意味があるの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、1つ目のメリットとして、三角形が分割された後の(三角形換算での)面数が少なくなります。分割レベルを1段階上げたとき、従来だと3つの四角形=6つの三角形に分割されていたのが、新しい手法では4つの三角形で済みます。

    そして2つ目のメリットは四角形と三角形が混在したオブジェクトに対して、より滑らかな曲面を得られるということです。


    円筒をそのまま曲面化しただけですが、左側の従来のものは四角形と三角形の境界となる付近の表面がわずかにでこぼこしているため、スペキュラハイライトが一か所に定まらずにいるのがわかります。一方、右側の新しいアルゴリズムでは表面が滑らかなため、非常に美しいハイライトが得られています。このようにわずかなゆがみによって生じる問題が解決されているのです。

    今回のβでは三角形の保持は従来通りのOFFがデフォルトですが、ONにしてもいいかもという気がします。どちらがいいか、意見があればコメントください。

    他にもオブジェクトパネル回りがBeta1からさらに強化され、より使いやすくなっています。また、DirectX 11のランタイムがなくてもエラーが出ないようにしています(どのみちDirectX 11はVer3.1では対応しません)。β版のため日常使用はお勧めしませんが、新しい機能をぜひ一度体験してください。

    2012年6月6日水曜日

    Pythonスクリプト講座

    前の記事のコメントにオブジェクトが使用している材質が知りたいというのがあったので、これを調べるPythonスクリプトを作ってみました。

    下のコードをスクリプトエディタ内にコピーして実行してみてください。使用している材質の名前がスクリプトエディタ下側のログに出力されます。(コード上をダブルクリックしてからCtrl+Cでコピーすると改行も保持されるようです。ペースト後、最後の行に改行を入れてから[EOF]が行の先頭にくるようにして実行してください)

    # Check materials used in the current object
    doc = MQSystem.getDocument()
    obj = doc.object[doc.currentObjectIndex]
    
    nm = doc.numMaterial
    uselist = [0] * nm
    nonmat = 0
    
    nf = obj.numFace
    for x in range(0,nf):
        if obj.face[x].numVertex >= 0:
            if obj.face[x].material >= 0:
                uselist[obj.face[x].material] += 1
            else:
                nonmat += 1
    
    MQSystem.println("Used materials in the current object:")
    for x in range(0,nm):
        if uselist[x] > 0:
            MQSystem.println("  " + doc.material[x].name)
    if nonmat > 0:
        MQSystem.println("  non-material")
    
    

    さて、プログラム経験のない人だとこのコードを見ただけでどうなっているのかさっぱり、と思われるかもしれませんが、基本的な文法だけでも理解してしまえばスクリプトはそんなに難しくありません。

    Pythonは1行ごとに処理が行われるので、1行ずつ順に見ていけばわかるということです。

    まず1行目は単なるコメントです。先頭に#がついているので、その行は内容を解説するだけで処理としては特に意味のないものとなります。

    2行目ではMQSystem.getDocument()でドキュメントを取得し、左辺にあるdoc変数に格納します。Pythonでは新しい変数を使うときに前もって宣言する必要はありません。いきなり使用できます。

    3行目でそのドキュメント内にあるカレントオブジェクトを取得しています。doc.currentObjectIndexはオブジェクトの番号で、doc.object[番号]の形式で記述するとその番号に該当するオブジェクトが取得されます。取得したオブジェクトは左辺のobj変数に格納します。

    4行目は見やすくするための単なる改行で、特に意味はありません。

    5行目では材質の数を取得し、nm変数に代入しています。6行目ではuselistに中身がすべて0のnm個の数値のリストを生成しています。このuselistはどの材質が何個の面で使用されたかを調べるために後で使用します。7行目は未着色面、つまりどの材質も割り当てられていない面の数を調べるための変数nonmatを初期化しています。

    9行目で変数nmにオブジェクト内の面の数を代入し、10行目のfor文でその個数分だけ処理を繰り返すことを指定します。以降の繰り替し処理はタブで字下げ(インデント)を行います。変数xは0から始まり、処理が繰り返されるごとに変数xの値が1つずつ増えていきます。xがnmと同じ数になるまで繰り返されます。

    11行のif文ではx番目の面が使用する頂点数を調べます。obj.face[x].numVertexの値が0個の場合、その面は既に削除されたことになるので、0より大きい場合のみ以降の処理を行います。

    12行目ではx番目の面が使用している材質の番号を調べます。obj.face[x].materialの値が0以上の場合は13行目でuselistリスト内のその番号に該当する数値を1つ増やします。これにより、どの材質が何個の面で使用されているかが把握できるようになります。

    面が未着色面の場合はobj.face[x].materialが-1になるので、14行目のelse:以降に書かれた処理が行われることになり、15行目でnonmat変数の数値を1つ増やします。

    17行目では字下げが行われていないので、上のif文もfor文からも抜けたことになります。for文の繰り返し処理が終わってからこの行の処理が行われます。MQSystem.printlnを実行すると、括弧内に記載された文字列がログに出力されます。

    18行は繰り返し処理のfor文です。材質の個数分だけ以降の処理を行います。 19行目でuselist[x]の個数を調べます。x番目の材質が割り当てられている面の数が0より大きい場合、20行目でその材質の名前をログに出力します。

    21行はfor文の繰り返しが終わって、次は未着色面の数を調べます。nonmat変数が0より大きければ、22行目で文字列"non-material"をログ出力します。


    以上でスクリプトの処理は終了です。既存のスクリプトを何も考えずにそのまま実行するだけでもいいのですが、1行1行をちゃんと理解していけばスクリプトは決して難しくありません。既存のスクリプトを改良しながら理解を進めていけば、ちょっとした処理くらいは自分で書けるようになります。そうなるとツールの使い勝手が大きく上がることもあるので、最初覚えるのが面倒でも決して損することはありません。Scriptsフォルダにはいくつかサンプルのスクリプトが入っているので、それも参考にするといいと思います。

    2012年5月28日月曜日

    Ver3.1 Beta1の改良点(2)

    残りの主な改良点を紹介します。

    Catmull-Clark曲面を表示しているときに分割後の面がどのようになるかをワイヤー表示によって知ることができるようになりました。ワイヤー表示が邪魔な場合、メニュー「表示」「曲面ワイヤー表示」をOFFにすれば従来通りに表示できます。ただし、曲面タイプ1・2はそもそもスムージング表示ができないので、ワイヤー表示も対応してません。


    また、オブジェクトパネルが改良されました。一見しただけでは特に変わっていないですが、複製や階層を変更したときに、子階層も連動して変更されるようになりました。また、リストを複数選択ができるようになったので、複数選択した状態で一括して削除したり、右クリックメニューで同じ曲面や鏡面状態を設定することができます。ただし、従来Ctrl/Shiftキーに割り当てられていた頂点・面の選択操作と重複してしまったので、こちらはAltキーも押す必要があります。・・・少し不便かも?正式リリースまでにさらに変更するかもしれません。

    ファイル入出力も強化されています。まず、STL(Stereolithography)形式での出力がサポートされました。最近3Dプリンタ関連で問い合わせが多いので対応しましたが、プラグインとして実装しているので、Ver3.0系の次のリリースにも同梱予定です。入力のほうも必要でしょうか?要検討かもしれません。また、マッピング画像としてTIFF形式もサポートしました。

    その他、
    • 回転コマンドで数値入力ダイアログを表示したまま操作できるようになった
    • べベルや角の丸めを実行したときにUVができるだけ変わらないようになった
    • 選択コマンドのルートで辺の選択、ブラシで面の選択もできるようになった
    など、ここには書ききれない細かい点も色々見直しを行っています。

    今回のベータ版ではまだ見直しが必要と思われる箇所のほんの一部を改良したにすぎません。おそらくコマンド1つにそんな中途箇所が必ず1つ以上あるように思っています。Ver3.1では大幅な変更は考えていないので、GUIの大改良が必要なところまでは手は回りませんし、今回改良を加えた箇所でもまだ中途半端な部分が残っていますが、正式リリースまでにさらにかゆい個所に手が届くようにしていきます。