2014年2月26日水曜日

Metasequoia 4 (Ver4.1.1) リリース

Metasequoia 4の最新のアップデートVer4.1.1をリリースしました。

今回のアップデートでは目立った新機能はありませんが、Windows 8.1での高解像度モニタへの対応を強化するなど、30件近くの細かい改良や不具合修正が行われています。詳細については下記のリリースノートをご覧ください。
http://metaseq.net/jp/release_note.html

また、SDKも併せて更新しています。

2014年2月21日金曜日

Value3D MagiX MF-1000 / Metasequoiaバンドル版の販売開始


株式会社ムトーエンジニアリング製のパーソナル3Dプリンター「Value3D MagiX MF-1000」にMetasequoia 4をバンドルしたセットがアンドール株式会社より発売されました。

バンドル版はStandard版が付いたAセット、EX版が付いたBセットを用意しており、いずれもお買い得な価格となっております。消耗品などを含めてMUTOH SHOPよりご購入いただけますので、製品や価格などの詳細については下のバナーをクリックしてご確認ください。お支払いは分割も可能です。

MUTOU SHOP
MUTOH SHOP内の特設ページへ


Value 3D MagiX MF-1000の紹介動画

n角形の面を選択するスクリプト

今回は、辺の数がそれぞれ違う面が複数存在した場合、辺の数に応じて選択できる
スクリプトをご紹介したいと思います。

分かり易いように、三角形、四角形、五角形の3つの面を用意しました。
まずは、メニューから[パネル]>[スクリプトエディタ]を選択します。
すると、下の画像のような画面が現れるのでダウンロードしたファイルを貼り付け
[スクリプト]>[実行]の順に進んでください。
設定画面が現れたら、[Value]で選択したい面の辺の数をクリックして合わせて下さ
い。ここでは三角形面を選択したいので数字を[3]に設定します。すると、三角形面が
画像のように選択されます。
また、この機能を使って同時に複数選択することも可能です。設定画面で今度は
[Range]に合わせ選択したい辺の数の最小値と最大値を設定します。ここでは、四角形
面と五角形面を選択したいと思うので[Min]を[4]に、[Max]を[5]に設定します。する
と下の画像のように四角形と五角形が選択された状態になりました。

この機能を使う場合は次のスクリプトファイルを保存して下さい。ダウンロード先はこちらで
す。
http://metaseq.net/metaseq/files/select_n-sided_polygon.py

2014年2月13日木曜日

Ver4.1の紹介(6) レンダリング・遮蔽計算の高速化

今回の新機能はレンダリングと遮蔽計算の高速化についてご紹介したいと思います。

Ver.4.1ではこれまでの処理時間を大幅に削減することができるようになりました。では旧Verとどの位差があるのか前回スキャンしたブーツを例にVer.4.0とVer.4.1の処理時間を比べていたきいと思います。


ちなみにブーツの頂点数は49,592です。個人的にストップウォッチを片手に測ったので多少誤差はあるかと思いますが、下の表を見ていただくとその差は歴然です。
 

遮蔽計算に限っては約4分と大幅に短縮されているのが分かります。

一方、レンダリングに関しては一見あまり大差ないように見えますが、オブジェクトを複製した場合や頂点数が10万以上あるような場合だとその違いは歴然です。

実装されたレンダリングと遮蔽計算をぜひご活用下さい。

2014年2月12日水曜日

Ver4.1の紹介(5) 頂点数を減らす

旧バージョンから引き継いだ機能になりますが、今回は[頂点数を減らす]機能についてご紹介したいと思います。

既にお使いいただいている方はご存知かもしれませんが、Ver.4.1からはアルゴリズムに[高速]削減が追加されました。

なぜこの機能を作ったのかというと、例えばスキャナーを使って物などを読み込んだ場合、ポリゴン数が多くなり編集もしづらければ3Dプリンタに出力する際にうまく読み取ることができないということがありました。

アップデート前から、ポリゴン数が多すぎるものに対して削減することは可能だったのですが、削減するのに時間がかかるという弱点がありました。それを回避する為に今回[高速]削減が追加されました。

これにより、処理速度が上がったのはもちろんのこと、ポリゴン数が多かったオブジェクトの編集がしやすくもなり出力の際にもうまく読み込んでくれるというわけです。

では、実際にスキャナで読み取ったブーツの画像をポリゴン化してみます。すると、読み取られた画像はポリゴン数が多いのが分かります。



このままでは、ポリゴン数が多く編集もしずらいのでここで[頂点数を減らす]の[高速]削減を使ってみたいと思います。

すると、一瞬で画像のようにポリゴン数を減らすことが出来ました。


処理速度についてブログ上でお伝えできないのは残念ですが、旧バージョンでこの機能を使ったことがある方にはきっとご実感して頂けるのではないかと思います。

新機能をうまく使って皆さんの作品作りに是非役立てて下さいね。
 

2014年2月5日水曜日

Ver4.1の紹介(4) テクスチャ立体化

[テクスチャ立体化]は、その名の通りオブジェクトの質感を立体化させます。材質設定のマッピング方法によっては2種類の立体化ができます。

今回は、2種類の立体化と設定について比較していきたいと思います。画像は、マッピングの際に[模様][透明]それぞれで設定した場合です。


今回は模様もはっきりと出ていますが、模様がつぶれてしまう場合は[テクスチャ立体化設定]の画面上で[削減レベル]を調整する必要があります。

では実際にどのくらい変わるのか[削減レベル]以外は変えずに比較してみたいと思います。



削減レベルが[1]の状態と[5]の状態だと模様の出方が違うの分かるかと思います。よりはっきり模様を出したい場合には削減レベルを最小にするといいですね。

Ver4.1の紹介(3) パス複製

今回は[パス複製]コマンドについてご紹介したいと思います。
 
[パス複製]とは既に作成したオブジェクトを元に複製する機能です。オブジェクトパネルにも[複製]ボタンはありますが、[パス複製]はただ複製するだけでなく、オブジェクトの配置を詳細に設定することができます。

それでは、今回は画像のキノコを複製していきたいと思います。

まずは、元になるオブジェクトを用意します。

[パス複製]コマンドをクリックすると[パスに沿って複製]という設定画面が現れます。この設定画面で複製数やオブジェクト同士の間隔、ベース軸や回転軸など決めていきます。(※ただし、複製数または間隔はどちらかしか選択できません。複製数を設定すると間隔は自動で決まります。逆の場合も同様です。)

今回は下の画像のような設定で複製していきたいと思います。ちなみに赤枠で囲んである[閉曲線]にチェックを入れると3点以上の制御点で始点と終点が結ばれます。また青枠の[複数オブジェクト]にチェックを入れることで複製するオブジェクトの数の分だけオブジェクトパネルに追加されます。

 

設定がある程度決まったところで画面上をクリックすると制御点が現れますのでドラッグして始点を決めて下さい。

次に、今回は[閉曲線]にチェックを入れているので3点以上制御点を追加します。すると、下の画像のように輪になった状態で作成予定のオブジェクトが表示されます。(※画像の表示はプレビューボタンを押した状態です。ボタンを押してないと四角の枠で表示されます。)


最後に[複製]ボタンを押すと簡単にオブジェクトが複製されます。


複製後に配置など微調整したい場合はコマンド内の[移動]や[回転]を使って調整を行って下さい。

このように使用方法はとても簡単なので、皆さんも実際に試してみて下さいね。

2014年2月3日月曜日

Ver4.1の紹介(2) アーマチャーの改良

今回はMetasequoia 4.1の[アーマチャー]機能についてご紹介します。

アーマチャーは大々的にご紹介できていなかったのですが、改良点がいくつかあります。その一つが、「オブジェクトごとに別々のアーマチャーとして管理が出来る」ようになったことです。これまでは、アーマチャーで作成したオブジェクトは一つしか管理することができなかったのですがVer.4.1では複数のオブジェクトの管理が可能になりました。

下の画像は簡単ではありますがアーマチャーで作成した2つのオブジェクトです。ちょっと分かりづらいかもしれませんが、赤枠で囲んでいるオブジェクトパネルを見て頂くと2つのオブジェクトがそれぞれ別のオブジェクトとして管理されています。
 

これにより、オブジェクトの編集など細かい作業がしやすくなりました。使い方としましては、オブジェクトパネルの[新規]をクリックするだけで後はこれまでと同様の使用方法で簡単に別のオブジェクトを作成できます。

また、作成時には新たに追加された他の機能もご一緒にお試しください。
例えば、新機能として[ドラッグ中に追加]というのがありますが、これは制御点が自動で追加されていく機能です。曲線が多い作品や細かい動きを出したい作品を作る場合などにとても便利です。

もし、制御点の数を増やしたり減らしたりさせたいようであれば、こちらも新機能で制御点間に[追加]または[削除]という機能がありますので微調整が可能です。

ご参考までに、写真は上記機能を使って作成したオブジェクトです。今回は更に[カーブ]機能を使って仕上げてみました。


ご紹介させて頂いた新機能はアーマチャーの一部の機能です。ご使用の際には、他の改良点も含め是非ヘルプ機能なども参考にしてご活用下さい。

長年ご愛用頂いているお客様はもちろんのこと、初めてお使い頂くお客様にとっても簡単に楽しく使って頂ける機能の一つですので、ご自分なりの作品をアーマチャーの新機能を使ってお試し下さい。

今後も随時ブログの更新をさせて頂きますので皆様の作品作りにブログも併せてご活用下さい!