2014年10月8日水曜日

Metasequoia 4.3の新機能(1) ボーン

[ボーン]コマンドは、オブジェクトの内側にボーンを設定し、ボーンを動かすことでオブジェクトを変形させる機能です。このコマンドの基本的な使い方をご紹介します。


元のオブジェクト
元のオブジェクト
ボーン適用後

[編集モード]を[モデリング(アイコン)]に設定します。

オブジェクトを用意し、オブジェクトの中心をX座標0の位置に配置します。

コマンドパネルで[ボーン]を押しボーンパネルを開きます。

[追加]を選択し、オブジェクト上でマウスをドラッグするとボーンが追加されます。腕、足の片側からボーンを追加していきます。
※[中心に移動]にチェックが入っていればボーンはオブジェクトの中心に追加されます。

ボーンを追加

[X=0]を選択し、腕、足のそれぞれの始点のボーンをクリックして始点をX座標0にあわせます。

X=0に移動

もう片方の腕、足のボーンは[ミラー]機能を使い追加します。ボーンリストを開き[ミラー]にチェックを入れると対になるボーンがミラー表示されます。

ミラー

 [フリーズ]を押せばミラーのボーンも独立したボーンとしてリストに追加されます。

ミラーのフリーズ後

 [移動]を選択し、始点が重なる部分にカーソルを合わせマウスの左ボタンを押したまま右クリックして左右のボーンをつなげます。

左ドラッグ中に右クリックで結合

再び[追加]で、腕、足のボーンとつながるように体の軸となる部分にもボーンを追加します。制御点が重なる部分は、マウスの左ボタンを押したまま右クリックでボーンをつなげます。

すべてのボーンがつながった状態で、コマンドパネルの編集オプションで[対称編集]をオンにし、オブジェクトの変形させたい箇所に合わせて[移動][回転][拡大]を使いボーンの位置や大きさを調整すればボーンは完成です。


追加したボーンと連動してオブジェクトを変形できるよう、ボーンにオブジェクトを割り当てます。 [スキン]ボタンを押し、対象となるオブジェクトを選択して[OK]を押します。

[移動]でボーンを動かすと連動してオブジェクト(スキン)も変形します。


ボーンの[移動]を使って変形させてみました。右足首付近がいびつに変形しています。

変形結果をウェイトを調整して修正します。[ペイント]の[ボーン選択]でボーンを選ぶと、ウェイトが色表示されます。


[ブラシ]で、ブラシ設定を調節して修正する範囲をドラッグまたはクリックします。赤い部分を足首に向けて増やしていきます。


さらにブラシの設定を調節しながらウェイトを調整しました。

[ボーン]タブで調整結果を確認します。初期状態よりは改善できました。

細かいウェイトの調整には[ペイント]が有効ですが、スキン割り当て時に自動設定されたウェイトが望ましいものでない場合には、[球体]でボーンごとの影響範囲を半自動で再設定することも可能です。

さらに詳しいウェイトの調整方法についてはヘルプをご活用頂ければと思います。

[ボーン]の他の機能については今後も当ブログで紹介させていただく予定です。この新しい機能が皆様の作品作りの助けになることを願っております。