Metasequoia 4.2では目立たないですが標準添付のスクリプトを追加しています。その中で今回は選択した頂点のみを消す「delete_edge_ around _selected_vertices.py」を紹介します。
左側のように円筒の上蓋の中心にある頂点を選択した状態で、普通に削除するとその頂点を含む面も消えるため、上蓋がなくなってしまいます。
このスクリプトでは頂点とその頂点に接続しているエッジのみを消去し、面はそのまま残るというのが特徴になります。
スクリプトエディタを使ったことのない方にもわかるよう一から説明しましょう。
(以下の説明はVer4.2.2以降で実行してください)
まず[メニュー > パネル > スクリプトエディタ]を開いてください。ウィンドウが新しく表示されました。
このスクリプトエディタ内の[メニュー > ファイル > 開く]を呼び出し、表示されたダイアログ内でちょっと階層が深い位置になりますが、「C:\Program Files\tetraface\Metasequoia4\Script」フォルダにあるdelete_edge_ around _selected_vertices.pyを開いてください。
(64bitOSに32bit版をインストールしている場合、「Program Files」は「Program Files (x86)」になります)
指定したスクリプトファイルが読み込まれ、スクリプトエディタ内に表示されました。
スクリプト内容について気にせずに、対象となる頂点を選択した状態で[メニュー > スクリプト > 実行]を呼び出してください。すると、一番最初の図のように頂点の周りの面はそのままに、指定した頂点だけが消えたことでしょう。
この他にも先ほど選択したScriptフォルダには標準でスクリプトが複数収録されており、Pythonについて知識がない方でもそのまま利用できるものがいくつかあります。各スクリプトがどういった機能のものかはヘルプに簡単にですが記載していますので、そちらも併せてご覧ください。
また、スクリプトエディタ内でスクリプトファイルを読み込んだ状態で[メニュー > ファイル > ツールパネルへ登録]を呼び出すとツールパネルに登録され、次回からスクリプトエディタを呼び出さなくてもメインウィンドウの[メニュー > パネル > ツールパネル]からスクリプトを実行できますので、これらの機能を使ってスクリプトをうまく活用してください。