2014年6月6日金曜日

Metasequoia 4.2の紹介(1) OpenSubdivの「スムーズ三角形」オプション

先日リリースしたMetasequoia 4.2ですが、主要な変更点についてはPDFファイルの資料に記載しているので、そちらをご覧いただければだいたい何が大きく変わったかはおわかりいただけるかと思います。

なので、当ブログではそこには書ききれなかったものを中心に紹介していきたいと思います。

やや地味なところから始めるとして、まずはOpenSubdivの「スムーズ三角形」について。


Metasequoia 4でサポートしたPixarのサブディビジョンサーフェース技術「OpenSubdiv」ですが、今回の4.2でオプションが一つ加わりしました。オブジェクトパネルの右クリックメニューや設定に追加された「スムーズ三角形」です。

その名称通り、元々三角形になっている箇所を滑らかにするものです。

ボックスの面をすべて三角形に分割してからOpenSubdivを適用したのが下の図です。
左側がスムーズ三角形OFF、右側がONの結果です。右のほうが少しだけ球に近い分割結果になっているのがおかわりいただけるでしょうか。

OpenSubdivを使用する際は元のメッシュはなるべく四角形のみで構成するのがいいですが、どうしても三角形にせざるを得ない箇所も出てくると思います。そういったケースでもスムーズ三角形がONであれば周辺の四角形に対しても不自然な感じのない分割結果になるでしょう。

4.2ではデフォルトでスムーズ三角形がONとなります。4.1以前はOFFの状態として扱っていたので、まったく何も気にせず4.1と同じ操作をしていると異なる結果になりますが、4.1以前や他ソフトとの互換性を気にする必要がない限りは今後は常にONでも問題ないのではないかと思います。余談ですが、Maya LT 2015では同等の機能がデフォルトでONでした。